月は平等に照らしてはくれない。
どれだけ頑張っても、光のない場所では無駄、そんなことを思ってしまうときがある。
満ち足り、欠け、ときには雲に隠れ、姿を見せない。
そんな月のせいにしてしまうことがある。
すべて0に戻り、並んでスタート。
そういわれる季節が来る。
ただ、全員が並んでいるわけではない。
いつも最後尾、そこから始めなければならない、そんな立場にいる男がいる。
「もっていない」
「ツキがない」
言われなくても、自分でそう思うときがある。
何故、好調な時に、こんな目に合うのか?
体の痛みより、心に突き刺さる想いが辛い。
せっかく抜き去ったライバルが、何もできない自分の横を駆け抜けていく。
心が折れそうになる。
もしあの時…そんなことを思ってしまう。
受け入れることは簡単じゃない。
今年もスタートは最後方。
そこには、月の光がない。
照らされたライバルをうらやましく思っても、追いつく力を得られるわけじゃない。
受け入れることが出来ないなら、受け止めてみようと思う。
避けて後ろへ逸らすより、前に弾く力を持つ。
そんな想いを受け入れよう。
月は平等に照らしてくれない。
でもないわけじゃない。
暗い夜空であっても、雲が抜けたときに見える月は、満ちたものかもしれない。
月は空にある。
いつか自分を照らしてくれる。
そう信じて、最後方から前に進む。
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